* * * * * * * * * *
アスラ
(霊)恨みや妬みなどの負の感情を材料にして生まれる化物。鬼によって使役されることが多いが、単独でも人間を襲うことがある。

アパーナ
(霊)怨念力。鬼が呪術を使ったりアスラを使役するときに消費する。また、アスラを構成する材料でもある。人間の負の感情から生成される。天とプラーナの関係と違い、アパーナが尽きても鬼は消滅することはない。

アムリタ
(術)増長天が使用する天法術。あらゆる怪我、病を消し去る。一部の幻呪術・呪詛も祓うことができる。

ヴァジュラ
(術)多聞天が使用する天法術。高い破壊力をもつ電撃を放つ。人間には、雷(神鳴り)と呼ばれている。

ヴィーナ
(術)増長天が使用する天法術。術の効力を高める機能をもつ大扇を出現させる。または、その大扇をさす。

おに[鬼]
ある条件を満たした人間が変化した存在。頭に角が生えている。アスラを使役したり、幻呪術を使用することが可能になる。負の感情に極めて翻弄されやすい、不安定な精神を抱える。

*

カトヴァンガ
(術)広目天が使用する天法術。千里眼を実行するために必要な、巨大な筆を出現させる。または、その筆をさす。

カマラ=カルタリ
(術)持国天が使用する天法術。プラーナでつくられた刀剣を出現させる。または、その刀剣をさす。

ガンター
(術)持国天が使用する天法術。さまざまな障害を弾く結界を展開する。持国天本人には効果がない。

きもん[鬼門]
東勝身洲と北倶盧洲に挟まれた場所にある、鬼の拠点。阿修羅権化が潜む地でもある。

けっかい[結界]
アスラから人間を守るために、持国天が天法術「ガンター」によって構成した障壁。

げんじゅじゅつ[幻呪術]
鬼が使用する術、幻術と呪術の総称。呪詛によって対象に幻を見せたり、弱体化させるなどの効果がある。天や徳の高い僧侶は、これらに耐性を持つ。

*

さかよく[逆翼]
天の背中に浮かぶ翼が、上下逆さの形状に変わったもの。神の責務を放棄した証として、堕天と呼ばれる。

サマ=シャンカ=ヴァジュラ
(術)ヴァジュラの出力が一定値を超えた強力版。通常のヴァジュラよりもプラーナ効率が上がるが、高出力でしか出せないハイリスクハイリターンな術。

サンサーラ
(霊)生物が死した後、魂に含まれた個人情報を全消去された上で、質量だけになった霊の集合体。目に見えない大きな環が、世界の周りを囲んで循環し続けている。この中から新しく魂が生成分離し、別の生物として生まれ変わる。これを何度も永遠に繰り返していく流れをさす。

じいんかい[寺院会]
バラモンを頂点とした、僧侶による階級組織。民から四天王への信仰を統率する宗教組織であると同時に、国務機関でもある。

しゃくじょう[錫杖]
(法具)四天王が力を注入し、自身に仕えるバラモンに渡す聖なる杖。バラモンとしての証。バラモンがダラニを唱える際に所持する必要がある。

しゅくぼう[宿坊]
旅人のために寺院会が斡旋する宿。巡礼目的の旅人には格安で開放している。

しゅと[首都]
バラモンが拠点を置いている都。四天王の降臨頻度が最も高い。

しゅみせん[須弥山]
世界の中心にそびえたつ、とても高い山。頂には善見城がある。

せいごかしゅう[西牛貨洲]
須弥山の西方に位置する国。広目天が守護する。他の三州に比べて、民の教育水準がきわめて高い。昼夜の温度差が激しい、常秋の国。

ぜんみじょう[善見城]
須弥山の山頂にある、巨大な城。帝釈天や四天王をはじめとした天たちが住む。

千里眼
(術)広目天が使用する天法術カトヴァンガ。過去に地上で発生したあらゆる事象を記録することが可能。ただし、1年以内に発生した出来事は書き起こせない。

千里眼史書
(法具)千里眼によって記された巻物。

*

ダラニ
(術)バラモンのみ唱えることができる経句。仕える天の使用する天法術の効果に似た奇跡を起こす。

チャクラム
(術)日天および月天が使用する天法術。術者の周囲にある事物の情報を読み取る。

てん[天]
須弥山の頂上にある善見城に住む、神と呼ばれる存在の総称。不老であり、背中に翼をもつ。プラーナを消費して天法術を使う。

てんさんき[天算機]
(法具)広目天が使用する、大型の情報処理装置。桃の形をしている。

てんほうじゅつ[天法術]
天がプラーナを消費して起こす奇跡の総称。その場で発動する方法と、事前に法具に天法術をこめることによって時間差で発動する方法がある。

とうしょうしんしゅう[東勝身洲]
須弥山の東方に位置する国。持国天が守護する。肥沃な大地が広がり、温暖で花が咲き誇る、常春の国。

*

なんせんぶしゅう[南贍部洲]
須弥山の南方に位置する国。増長天が守護する。湖や沼、河川などの澄んだ水に恵まれ、強い日差しが降り注ぐ、常夏の国。

*

パドマ
(術)多聞天が使用する天法術。プラーナでつくられた黒い矛を出現させる。または、その矛をさす。

はなまつり[花祭]
東勝身洲の首都において行われる、大規模な信仰儀式。持国天を崇め、その守護力を高めることが目的。

バラモン
天と人間をつなぐ役割をもつ、特別な僧侶の役職。人間社会の中では最高権力者である。四天王が指名することが多い。

ひじょうようパック[非常用パック]
(法具)プラーナを注入してある容器。天が使用すれば、プラーナの急速補充ができる。作成時に手間とプラーナ消費があることから、増長天のプルナガータに比べて効率が悪い。

プラーナ
(霊)祈りや信仰心から生まれる力。人間のみが生成可能であり、天はこれを消費して任務行動にあたる。また、天は体内からプラーナが尽きると、存在を維持できず消滅する。

プルナガータ
(術)増長天が使用する天法術。自身のまとうプラーナを他の天に分け与えることができる。プラーナは移動するだけで、そのものの消費や減少はしない。

ほうぐ[法具]
天法術がかかった道具。錫杖はそれぞれの四天王が、それ以外のものは広目天が力を注入している。広目天が新たに開発することがある。吉祥の数珠は、多聞天の力で作用している。

ほっくるしゅう[北倶盧洲]
須弥山の北方に位置する国。極夜が多く、全てが雪におおわれている、常冬の国。

*

マントラ
(術)人間が天に信仰を示すときに唱える経句。マントラを口から発することによってプラーナという力が生じる。その天に対する思いがともなわなければ、何も起こらない。

*

れいはいいん[礼拝院]
大人数の人間が一斉にマントラを唱えるための場所として作られた施設。

*
※実際の言葉を借りて使っていますが
意味は異なります許してください